注:本記事はサブクエスト攻略の為、ネタバレを含みます。ご注意下さい。
朝一で山に登ってみた。
綺麗な朝焼けに、しばし見惚れてしまう。
今日、むさしさんは一つの決断を行うことになっていた。
家を買う。場所は、西の外れの町、アンヴィル。

むさしさんは以前アンヴィルに訪れた際、
街のなんともいえない雰囲気に、心惹かれたのだった。

それから彼は、お金を貯めることに必死になった。
代わり映えのしない冒険記を書きまくったのもそのせいだった。しかし、今日は違った。
アンヴィルの街で家を買って、
悠悠自適の生活を見せつけるつもりだった。
お金も1万ほど貯めた。
これだけあれば、そこそこの家は買えるだろうと考えて、
むさしさんはアンヴィルの城門を開いた。
街を歩いていると、とある男が家を売りたいという話を聞いた。
なるほど、良いタイミングだ。
さっそくむさしさんはその男に会いに行った。
その男は酒場にいた。

男はベルウィンと言った。
ベルウィンは5千で家を売る気らしい。すぐに売りたいと言っている。
予算より随分安く済みそうだ。
俺は一も二も無く飛びついた。5千をベルウィンに手渡すと、
カギと証書を受け取ってすぐに家の前に急いだ。
家は、町の南にあった。
お・・おぉおぉぉおおおおお、豪邸じゃないか!安かったから、どんなもんかと思ったが、でかいぞ!!!

ちょっと放置されてたのか、ボロい気もするが、まぁ安いからいいだろうさ。
中に入ってみよう。

・・・・

・・・・・・・・ぅ

・・・・・・・・・・・・・・・・
ま、まぁ、放置されてたらしいからなぁ、安かったしな。
掃除すりゃいい、掃除だ掃除。
2階も地下もあるしな。
まず地下だ!行ってみよう。
地下は食料庫だった。

ワインも沢山あるじゃないか。俺は酒飲まないが、
コレクションとしてはいいかもしれないな。
地下は予想以上に広かった。
ワインセラー以外にも、奥に通路があったのだ。
突き当りまで行くと、こんなものがあった。

・・・ふむ。
むさしさんは一つうなずいて、踵を返した。
売買の時から、明らかに胡散臭い情報がこの家を包んでいた。
この不審な壁もその一つだ。
しかし、
むさしさんは見なかったことにした。地下はワインセラーまでだと納得して、2階に上がる事にした。
2階も1階と同じく荒れていたが、むさしさんはそれも納得した。
なんにせよ、安いのだ。
掃除すればどうとでもなるさ。

見ろ。バルコニーの眺め。これが俺の家だ。な、そうだろ?
今夜はもう寝るぞ。購入初日だ。良い夢みれるさ。

そう意気込んで、ベッドへ飛び込んだ。
夜中にうなされて目が覚めた。
蠢くゴースト達が、ベッドのそばに居た。半ば予想していた結果ではあったが、
それでもむさしさんは驚いた。
そして、
驚くと同時に、キレた。
もうここは俺の家なんだ!出て行け( ゚Д゚)ヴォケ!!
むさしさんは懐から
銀の短剣を取り出して切り付けた。
昔からこういう輩は銀製品に弱いのだった。
しばらくの騒動の後、家の中は静まり返った。
むさしさんは憤慨していた。
あまりの胡散臭さゆえに覚悟していたとはいえ、
眠りを妨げられ襲われたことが実に不愉快だった。
出てくるのなら出てくるで、起きている間に来いよと、
幽霊に対して
明らかに理不尽なことすら考えた。
そのとき、一階で物音がした。
音の原因は、割れた壷だった。

中から、本と骸骨の手が出てきていた。
ゴーストと同じタイミングで割れる壷。。
明らかな因果関係にうんざりしつつも拾うとベルウィンの元へと向かった。
拾った本は日記であり、その中には
『地下の扉は正当な血筋の者のみ開けられる』
ということが書いてあったからだった。
ベルウィンは酒場に居なかった。
いや、酒場どころではない、
この街にすら居なかったのだった。
酒場のマスター曰く、インペリアルシティへ向かったらしい。
なんでまたインペリアルシティなんかに!遠いじゃないか!
むさしさんは更に不快になりつつも、
あのまま毎晩ゴーストにうなされるのも真っ平ゴメンだった。
むさしさんは物凄くがっかりしていた。

が、その怒りはベルウィンに必ずぶつけてやると誓って
インペリアルシティに向かった。
ベルウィンはインペリアルシティの宿屋に泊まっていた。
オイぼけぇ!何さらしとんじゃい!むさしさんは
胡散臭い関西弁でベルウィンを問いただした。

手にはゴーストを葬った短剣を握り締めていた。
しかし、ベルウィンはにこやかにこう答えた。

あぁゴメンゴメン。爺さんが呪術師でさ。
なんか呪われてるみたいなんだよね、(´▽`*)アハハ
アハハで済むか馬鹿。むさしさんはここで彼の人生を終わらせてやろうかとも考えたが、
彼でないと地下の扉は開かないことを思い出して
なんとか思いとどまった。
こちらの鬼気迫る顔を気づいたのか、
ベルウィンは自ら扉を開けに行く事を提案してきた。
そして提案をむさしさんが承諾すると、
そそくさと宿を出て行った。
むさしさん、そんなに怖い顔をしていたのだろうか。
むさしさんが再びアンヴィルの街にたどり着いた時、
ベルウィンはすでに到着しており、酒場で待っていた。
待たせたな、さ、扉を開けてくれ。
むさしさんがそういうと、
ベルウィンは先を歩き、家へと向かった。

家の扉を開けると、やはりゴースト達は復活していた。

こいつらにとりあってる暇はないぞ。
そうベルウィンに告げると、地下へと急いだ。
地下の扉の前につくと、
ベルウィンは壁に手を当て、何かをはじめた。

10秒ほどだろうか。
彼が動きをやめると壁が開き、ゴーストの気配が消えた。
やるじゃないか!
そうむさしさんが声をかけようとしたとき、
すでにベルウィンの姿は無かった。・・・あいつ、逃げ足速いな。
そうむさしさんはぼやいたが、
本来の目的・・扉を開ける、ということはちゃんと果たしたのだ。
あとは・・・新しい家主である俺の・・領分か?あれ?
むさしさんはベルウィンに完全に乗せられていた。まぁいい、
とりあえず、扉は開いたのだから。

奥は・・・、

呪術師である爺さんの私室・・だったのだろうか。
机と・・祭壇らしきものがあった。
机の上に置いてある本を開くと、
そこには禍禍しい記号そして血糊がべったりと着いていた。く・・狂ってる。
ここに居たジジイは、確実に悪人だ。
何があろうと悪人だ。
むさしさんは少したじろいだが、
ここで引き返すわけには行かなかった。
何しろ自分の家がかかっているのだから。
奥に見える祭壇に近づいてみた。
そこは・・・
祭壇というよりは、棺だった。

黄色いローブを身にまとった骸が、そこに横たわっていた。
それに近づくと、脳に直接、声が響いた。
この骸は、予想通り、ベルウィンの爺さんだった。
呪術師として生き、そして死んだが、
償いをして、安らかな眠りにつきたいらしい。
そして、そのために、
骸骨の手を持ってきて欲しい、ということだった。
眠りに着くのだったら、骨の一つや二つ関係無いだろ!と、むさしさんはそう思ったが、
ちょうど懐にあるのが、その骨だった。
仕方ない、置いてやるか。
むさしさんが骨を置くと、
更に声の主・・・ベルウィンの翁は続けた。
<
馬鹿が!貴様が手伝ってくれたお陰で、また復活できるわ!>
・・・ほらきた。
やっぱり悪人だった。
むさしさんがそうぼやいている間にも邪悪な笑い声が響き、

死体が燃え上がった。

そして、

その死体の向こうに、、、老人の霊が浮かび上がった。
むさしさんと呪術師の霊との、
家の所有権をかけての、壮絶な戦いが始まった。呪術師の霊は、死体を召喚しむさしさんへけしかけた。

呪術師の霊だけでも強烈な強さであった。
そこに死体も加わっては、たまったものではなかった。
事実、今までのむさしさんの敵の中でも、
トップクラスの強さを誇った。
しかし、この日のむさしさんは、
数々の出来事に、不快指数MAXであった。まとわりつく死体を跳ね飛ばすと、
持っていた氷の剣で、呪術師の霊を滅多切りにしたのだった。
何度目かの切りつけの瞬間、
霊が絶叫した。
そして、辺りは静まりかえり、
むさしさんの足元には、ミイラが転がっていた。

こいつが全ての現況か・・・。
むさしさんは、魔に支配された魂にひとかけらの哀れみを向け・・・
・・・地下にある呪術師の扉を閉ざしたのだった。
地下から戻ると、
部屋は綺麗に修復されていた。
・・いや、あるべき姿に戻った・・というべきだろうか。


何も無かったかのようなこの家で、
これから俺は過ごしていくんだな。。。
むさしさんは、不思議な感慨にふけっていた。
酒場にいるベルウィンにも、全て終わった事を告げた。
ベルウィンは安心してインペリアルシティに向かうそうだ。

バルコニーから見る夕日が、やけに綺麗に見えた。
・・・・今夜は良く眠れそうだ。
こうしてむさしさんは自らの力で家を勝ち取った。
・・・ただ、
まだむさしさんには
3つの悩みがあった。
地上階は正常なものの、地下には老人の死体が転がっていること。

ゴーストのエクトプラズムが廊下に転がっていること。

そして・・・・
あのー、帰るの忘れてますよー(;´Д`) 良い家が手に入ってよかったね、むさしさん。