
その日、むさしさんは神スタイル

で、黄昏ていた。
邪悪と呼ばれた日から、
一昼夜が経過していた。
俺は本当に、邪悪なのか?!
自分に問いただしていたのだ。
むさしさんは、この一昼夜に起こったことを
思い返してみることにした。
むさしさんは前回、遺跡を出たあと、

アンヴィルの街へと帰還した。
そのときむさしさんは、とても腹が減っていた。
なので、
民家の裏の食材を拝借した。
だが、それだけでは物足りなかったので
とあるご婦人に、ご飯をおごってもらった。
さすがに物乞いは恥ずかしいので、
顔がばれないようにメットは被ったまま食事した。
その後、前回の遺跡に、重くて持って帰れなかった道具の数々を
取りに行こうと思ったのだが、
今着ている鎧は重すぎて、ろくに道具をもてない状態なことに気づいた。
そこで、彼は荒々しく服を脱ぎ捨てた。

むさしさんは月に向かって吼えた。
鎧を着ているときより、力がみなぎっていた。
軽い、体が軽い。なんでも出来そうな気がした。
軽いのは鎧を脱いだからであって、当たり前だったがむさしさんはそのことに気づかず、神の力を得た気になって
駆け足で遺跡に飛び込んでいった。
遺跡で前回倒した敵を見つけた。
はなむけに、自分の装備を供えてやっていたのだったが、

やっぱり勿体無いので全部取り返した。

むさしさんの背中に、心なしか哀愁が漂っていた。
次に、佐藤江梨子も見つけた。
当然ながら、追い剥いだ。
むさしさんの背中と同じように、サトエリも悲しそうだった。
その後も、この遺跡で見つけたありとあらゆる道具を懐に入れ
街に帰ったむさしさん。
時間はまた夜を迎えていた。
一仕事終えたら、昨夜と同じように腹が減ってきた。

民家の裏にある野菜は、よく育っていて美味いのだった。
翌朝、
拾った全ての道具を売り払い、
宿屋で夕方まで惰眠をむさぼって、今に至る。

・・・俺は・・・
本当に、邪悪な存在なのか?
むさしさんは、邪悪というよりただの子悪党だった。
夕暮れの美しい景色に心を洗われたむさしさん、
過去のことは忘れる事にして、
新たな気持ちで、冒険に挑むことを夕日に誓ったのだった。
その後、
彼は数々の洞窟、遺跡を駆け回った。
むさしさんが以前着ていた、金メッキの鎧を着ている盗賊にも会った。

謎のカンフー使いみたいな奴にも会った。

非常に仲の良い、
パンチョスみたいな奴らにも会った。

新たな敵と出会うたび、
むさしさんの肉体は強靭に、そして、
懐は温かくなっていった。
そして次回・・・
旅は、新たな局面を迎えることになる! ==予告==むさしさんを襲う新たな悪魔。

謎の光輝く物体。

颯爽と夜の闇を切り裂く馬上の騎士。

強靭な肉体を武器に迫り来るトロールとの、3度目の邂逅。

そして・・・新たな装備を得た主人公、その姿とは!

次回、むさしの冒険記 第13話
お見逃し無く!!!